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    社会福祉法人日本ライトハウスに行ってきました
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日本ライトハウス行動訓練所 社会福祉法人日本ライトハウス行動訓練所

住所  大阪府南河内郡千早赤阪村東阪1202-11
電話  0721-72-0914

 


日本ライトハウス本部会議室の大橋さんとオーリー 社会福祉法人日本ライトハウス本部
   
住所  大阪市鶴見区今津中2-4-37
電話  06-6961-5521

 


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今回のインタビュアー:みちこ

自然いっぱいの千早赤阪村にある、日本ライトハウス行動訓練所 所長代理の菅さんにご案内頂きました。盲導犬の卵たちは元気に訓練をしていました。

ライトハウス職員で盲導犬使用者、笑顔がすてきな大橋さん(オーリーママ)にもお話を聞いてきました。かしこくてかわいい盲導犬オーリーにメロメロになってしまいました。

   
 
 
 ● 日本ライトハウス行動訓練所 ●

  盲導犬の訓練は犬の集中力を養うこと
 

訓練風景1訓練といってもはじめは遊びから入っていくのだそうです。座ったら遊んでやる。それを、座ったらほめるにすりかえていく。犬はほめられるのがうれしくて次第に遊ばなくても指示に従うようになるのです。そうして、命令に従えるように訓練されていても、その命令を聞いていなければ行動できません。命令を出している人に注意を向けるということを根気よく教えるのです。
"段差でとまる"とか、"障害物をよける"、といった盲導犬の技術、実はたいていの犬は訓練すればできるようになるそうです。しかし現実には6ヶ月〜10ヶ月の訓練を行い、盲導犬になれるのは4割ぐらいしかいません。訓練で身に着ける以上に盲導犬の素質が必要なのだそうです。盲導犬の候補になる犬ははもともとおとなしい親から産まれたわんちゃんです。それでも4割なのだからそうとう厳しいというのがわかります。
この日、訓練中の盲導犬の卵に会うことができました。まだまだ残暑の厳しい日差しの中で涼しげな顔をしてハーネスをつけて歩く姿は、どこから見ても盲導犬でした。彼らが(女の子かもしれませんが)盲導犬としてデビューするのはいつなのでしょうか?


  おせっかいでもいいので、声をかけてみてください
  所長代理 菅さん目の不自由な人の生活は大方がパターン化されていて、行くところはたいがい決っています。買い物も、同じような時間にいつものお店に行く。だから、出会わない方には一生出会わないかもしれません。なんといっても、全国でも盲導犬の数は約950頭、ライトハウスで育った盲導犬が大阪府下で約50頭、兵庫県で約20頭、奈良県で約10頭です。なかなか出会う機会が無いのが現実です。
それでも、もし盲導犬使用者・白杖使用者を見かけたら声をかけてみてください。援助が必要ないときはお断りしますが、助けが必要なとき、目が不自由だと、援助してくれる人を見つけることが難しいのです。


  目が不自由な人は何が大変なのかというと、目的地へ行くこと
 

障害物の訓練自宅や親しい友人宅、慣れた職場では白い杖さえ必要ではありません。
「安いからといって命の危険を冒してまで冒険はしない」「いやな気持ちにはなりたくない。」と思っているので、少々高くても行きなれたお店や、サービスのきちんとしたところを選ぶようになってしまいます。目の不自由な人が店を選ぶとするとまず第一に、"安心して到達できる場所であること"そして、"お店の接客の良いこと"です。

どこのお店でも自由に買い物ができる、というのは理想ですが法律で入店を拒否できないと決っていても、物理的に無理な店も確かにあります。
狭い店なら、入り口で待っていて、買いたい物を店員さんが探してかごに入れてもらうこともできますが、全部店員さんに任せるのは不安も多く、勇気がいるのです。 店員さんに手引きしてもらって一緒に店内を廻る、これならどんなものが欲しいか伝えながらできるので、今いちばん安心できる方法です。
お客さんの少ない時間なら対応できるなど、お店の方でもやり方を工夫してもらえるとうれしいですね。
よく利用されている生協のサービスは、カタログを読み上げたものをテープに吹き込んであり、注文すると個別に配達してもらえるのだそうです。一般のスーパーでもそういったサービスが充実するといいですね。


  とにかく、関心を持ってもらうのが1番大事だと思っています
 

盲導犬のお墓(きれいなお花が供えられています)盲導犬を育てるにはたくさんの人の力が必要です。色んな形で盲導犬の育成の一端を担うことができるボランティアは、随時募集しています。家で犬を飼えない方にも協力していただくことができます。
援助会員・育てる会の会員になるとその会費は、盲導犬育成のために利用されます。盲導犬を育てるのにはお金がかかるのでとてもありがたいことです。他にも色んなところに設置されている募金箱に募金していただくこともとてもありがたいボランティアです。

パピーウォーカー(子犬を愛情を持って約1年間預かる)・キャリアチェンジ犬ボランティア(盲導犬にならなかった犬を家庭犬として引き取る)・引退犬(盲導犬を引退した犬を預かる)愛情と責任を持ってご協力いただける 興味のある方は、ライトハウス行動訓練所までご連絡ください。(0721-72-0914)


 ● 笑顔がすてきな大橋さん(オーリーママ)にお話を聞いてきました。 ●

  オーリーは現役盲導犬!
  大橋さんとオーリードアが開き満面の笑みの大橋さんと満面の笑み(?)のオーリーがやってきた。
オーリーはハーネスをつけているので仕事中です。簡単に挨拶を済ませ、いすに腰掛けてもらうと、オーリーはおとなしく机の下にもぐりこんで小さくなっています。おお、さすがは盲導犬です。
「オーリーちゃんとはどれくらいになるのですか?」
「9年になるんですよ。」
そうです。オーリーは盲導犬としての最後の夏を過ごしているのです。
オーリーは11歳の女の子。ミルクティー色のつややかな毛並み、歩く姿も凛として、とてもそんな歳には見えません。でも、「今年の夏は、とても暑くて、オーリーも夏バテしちゃったみたい・・・。バスのステップもちょっときつそうだし、体調を崩すことも多くて、タクシーで帰ることもしばしばあったんですよ。」それで盲導犬を引退させることに決めたそうです。
「そりゃあ、ずっと一緒にいたいですよ。」
おそらく、私が想像する以上にずっとずっと寂しいのだ・・・。

実は、オーリーは2頭目の盲導犬なのだそうです。以前の盲導犬の名前は "バロッテ"。彼女の時にもそうしたように、引退後は、ご実家に預かってもらうことになっているそうです。引退犬の行く道には色んな方向があって、このバロッテやオーリーのように使用者のご家族に引き取られる場合、引退犬のボランティアさんに引き取られる場合、そのまま家庭犬として使用者が引き取る場合など様々だそうです。どうあれ、愛情をいっぱいうけて残りの犬生を送るに違いありません。ちょっとしんみりしましたが、オーリーちゃんは、まだまだ元気そう。いろいろお世話をしてくださった、好川さんいわく、散歩のときも私がひっぱりまわされるんですよ!とのことですから。これだけ元気なら、引退してからもきっと楽しい毎日が待っていますよ!ちなみに、オーリーは、好川さんより前からライトハウスにいるので、好川さんはオーリーのことを「先輩!」と、呼んでいるとか(笑)


  盲導犬の仕事も、得意なこと、苦手なことがあります
  大橋さん待つのが得意な犬、歩くのが好きな犬、慎重な犬、気になる音、本当にさまざま。
どんなにたくさん訓練をつんでも、犬は生き物ですから、判を押したようにみんな同じではないですよ。という言葉には納得。
盲導犬にも使用者にもそれぞれ個性があるのだということを教わりました。
食べるものからしてそう、「いまじ屋」の盲導犬のこと知りたい!のコーナーで盲導犬は"1日2回決った時間にドッグフードを食べます。"と説明していますが、どうやらそうでもないらしいです。回数もおトイレの関係で1日2回の犬もいれば、1回のものもいる。オーリーやバロッテなどはアトピーがあるのでドッグフードに生野菜を加えて食べさせるよう獣医さんに言われ多い時では週にキャベツ7個をたいらげていたそうです。あの、野菜高騰の時期はさぞかし大変だったろうなあ・・・とひたすら感心。今では週4個に落ち着いていますがそれでもお店のひとには、「どんだけキャベツ好きやねん」と思われてるんやろうなあと、大橋さんも、苦笑い。

  盲導犬と歩こうと思ったきっかけは?
 

歩くオーリー「昔、犬を飼っていたことはあったけど、盲導犬は、ペットと同じではないだろうって、だから、私には無理!と決め付けていました。白杖の訓練でライトハウスに来ていたとき職員の方で盲導犬使用者の方がいらして・・・」2人の姿を見て、いいなあ、盲導犬と歩きたいなあ、と思ったそうです。それでも、自分には無理だろうと思いながらおもいきって聞いてみたそうです。「私でも持てますか?」答えは「もちろん!ペットも盲導犬もかわいがってあげるのにかわりはないですよ。けじめさえつければ大丈夫。」そこから大橋さんと盲導犬、二人六脚の人生が始まったのです。

全国でもまだ、900頭あまりしかいない盲導犬。目の不自由な方の中でも盲導犬と歩いている人はごく少数です。他にも持てない理由はたくさんあります。職場が受け入れてくれない。家族にアレルギーがある。住宅の事情、などなど、自分だけの問題ではないのです。理解が深まればもっと持ちやすくなるのかもしれませんね。


  盲導犬と暮らして、私は、ぜったい良かった!!
  オーリーのアップ「犬は駄目だと断られたり、気を使うことがふえるのはたしかです。犬の病気や怪我の心配もあるし・・・
マイナスな面もあるかもしれないけど、私は、ぜったい良かった!
いま、こうして働いていられるのもこの子がいるから、このこのためにもがんばらなくっちゃっておもう。だから2人は対等な関係なんです。お給料だって半々だと思ってる。」
「6:4じゃないですかぁ?」とオーリーが言ったとか言わないとか・・・。2人の姿を見てちょっぴりうらやましくなりました。「盲導犬と暮らして、私は、ぜったい良かった!!」もう一度、力強くおっしゃるのをきいて、なぜか胸がきゅんとなりました。

  良い盲導犬と良い使用者を演じる!?
  はずかし〜自分たちのことをダメ使用者とダメ盲導犬だと面白おかしくお話される大橋さん。
「あれは、盲導犬といってね、目の見えない人を助ける賢い犬なんだよ。」なんて自分たちのことを話している親子連れの近くを歩くときなんかもう緊張、緊張、盲導犬として演じる(!?)のも大変なのだそうです。

注)ここからのオーリーは業務外です。
色んなお話をうかがってふと外をみるとすっかり日が暮れてしまっていました。ごめんねーオーリー残業させちゃったね。いすから立ち上がると、大橋さんが「オーリー!遊んでもらいっ!」ってその声と同時に顔中ぺろぺろ攻撃。私も負けじと「よーしよしよし」と反撃、ゴローンとして喜んでくれてるっ。言うまでもなく、私はオーリーのとりこになってしまいました。でも、いいのでしょうか・・・ハーネスつけてるぞ〜っ!!
このとき、衝撃の写真もたくさん取れましたよ。でも盲導犬オーリーの名誉のため公表は控えさせていただきます。


  二人で楽しく歩いています!
  オーリーは人気者盲導犬と歩くと白い杖のときには感じられなかった"風を感じて歩ける"ようになる。そんなフレーズを聞いたことがあったのですが・・・。もともと早足の大橋さん。盲導犬と歩いてどうなったかというと、実は前よりゆっくり歩いているそうです。早く歩くと興奮してしまう犬もいるのだそうです。
でも、大橋さんとオーリーを見ていると本当に楽しそう。普通に歩いているだけなのにね。
これから秋が来て、冬が過ぎ、暖かな春が訪れるころオーリーは盲導犬としての役目を終えます。

引退しても元気で、今度はただのオーリーとおかあさんで、いっぱい遊べることを祈っています。

オーリーに無理を言って、オーリーのしっぽ日記を書いてもらうことになりました。
不定期更新、おたのしみに!!!




 

本日はお忙しい中、どうもありがとうございました。

記事:「いまじ屋」女将みちこ